新店舗DIY記 1

 このまちに来て6年になりますが、ずうーっとDIYしている気がします。前GOCCOオープン時は、ほぼ4ヶ月でオープンしなくてはならない状況で、妻と2人、掃除と大工仕事に追われ、無理やりと言っていい状態でオープンさせたのを思い出します。その後も、何かと作り、拡張していった様子を、常連のお客様ならお分かりでしょう。思いついたらどんどんやりたい。でも資金はそれ程ない。そんな私たちは、限られた資金の中でどう作っていくかがテーマでした。結局、工具に機材投資し自ら作ることを選んでここまで来たわけですが。

 この度移転を迫られた私たちは、あの辛く楽しいDIYを、もう一度ゼロから始めなければいけないという、大きな壁が目の前に立ち上がったのでした。

 この店舗は元々スーパーだった場所。そこにはいくつもの業務用冷蔵陳列棚。まずは空っぽの状態を目指していた私たちは、いきなり資金がその処分費用に吹っ飛びました。その時点で、今回のDIYが難産であることはある程度予想ができました。しかも私たちは当時生まれたての赤ちゃんを抱えていたので、ほぼ、カフェ店主でもある妻は、大工仕事は難しい状態で、私ほぼ一人で、この難産に挑むことになったわけです。デザイン業、DIY、子育て。どうする?私…。どうしても子育ての比重は妻の方が重くなるものの、移住して頼れる両親が遠い私たちは、それぞれの役割をひたすらに前進させるしかありませんでした。

 まずは、掃除と壁・天井のペンキ塗り。資金のこともあったので1色に即決定!一面真っ白。そのミニマルな空間は、まるでサイコパスの部屋。全面ガラス冊子の入り口側は、どうしてもそのアルミサッシ感が嫌だったので、黒く塗装。マスキングテープ張りの鬼と化す日々。

 そしてスーパー色の強かった、黄色い床。そのエポキシ系塗料の床は、所々はげかけていたので、塗装ではなく全て剥がすことにしました。業務用のヘラで地道に全てを剥がし、コンクリート剥き出しの床にしようと思った矢先、そこに出てきたのは、さらに昔の緑色のペンキ床。そう簡単にはコトは進みません。結局三色の塗装とコーティングの4段階に分けてコンクリート風の床に仕上げました。

これが2018年の12月。前GOCCOを休業するときに、ウェブサイトで謳った、再オープンの日付を遠に過ぎていました。

Tomohisa Kawauchi / Director