今日だけブックカバーチャレンジ

最近、SNSでブックカバーチャレンジをよく見かけます。自分は?って考えると7日間連続は「業」っぽくなり辛そうなので、自分には向いていない。そこで、近年で衝撃を受けたものを一冊。子供の絵本を選んでいるときに、出会った荒井良二/絵の「白雪姫」です。

 私は生まれたのは群馬県なんですが、私の母子手帳は千葉。その理由は当時、母親が千葉から群馬へと里帰り出産したから。そのせいもあってなのか、群馬で幼少期を過ごしても、両親が千葉の友人に会いに行くついでに、かつての家の近所であったであろう夢の国、「東京ディズニーランド」にかなりのペースで連れて行ってもらっていました。当時の私の部屋が、大好きだった「カリブの海賊」の海賊グッズであふれていたのを今でも覚えています。

 そんな夢の国でのファンタジー教育にどっぷり浸かっていた私にとって、白雪姫はディズニーの白雪姫がデフォルトでした。そして近年出会ったこの「白雪姫」。この本で荒井良二が描く、独創的なタッチと色彩の白雪姫。私は夢の国から、まるで違う言語の国に移り住んだかのような感覚を久々に味わいました。経験によってデフォルトが崩壊し、感覚がアップデートされることに自分が興奮することはわかっていましたが、久々の衝撃でした。リメイクやリミックスとはそういうアート行為だということを再認識しました。

 リメイクといえば映画版「The Wiz」でもそうでした。10代の頃、ブラックミュージックが好きになって、その流れで知ったのがこれ。元となった映画「オズの魔法使い」を出演者全員、アフリカ系アメリカ人に変え、ニューヨークを舞台にしてリメイクしたのがこの作品で、カカシはマイケルジャクソンが演じたことでも知られています。ミュージカル映画らしく音楽はファンキーかつグルーヴィー。私のオズの魔法使いはそこでアップデートされたのです。

 子供の教育論で「子どもの性格や趣味・趣向・感性などは、〇〇歳までに決まるから、幼少期の教育に力を入れるべきだ」なんて言われていいますが、果たしてそうなのでしょうか?少しは共感できる部分もありますが、私は大きく分けると10代が、思春期独特のドロっとした感覚でそれまでの感覚や価値観を自らもう一度リメイクをしている様な気がします。もっといえば人間は常にずっと感覚や感性のリメイクをし続けていると思う。兎にも角にも、与えられた教育なんて、人間はどんどん自分でアップデートする。好奇心さえあれば。

 昨日、娘はテレビの芸人のネタ合戦を見ながら、芸人/ゆりやんレトリィバァの「ドラえもん」のパロディに釘付けでした。きっと彼女の中のドラえもんは現時点ではゆりやんでしょう。だから、本家ドラえもんを見たとき、そのドラえもんがゆりやんより魅力的なら、そこで彼女のドラえもんはアップデートされることでしょう。

Tomohisa Kawauchi / Director